2013-05-21

COFFEE X CRAFT BEER

美しい自然に囲まれた行縢山にあります。
コペンハーゲン、ポートランド、ロンドン、メルボルン...名だたるコーヒーシティのそれぞれにコーヒーと同じく成熟したクラフトビールカルチャーがあります。

スペシャルティコーヒーとクラフトビール、実は結構似ているこの二つ、近年ではその二つのコラボレーションも盛んに行われており、Mikkeller x Koppi, Kernel x Square Mile, Mountain Goat x Seven Seedsなど地域を代表するコーヒーロースターとクラフトブリュワリーの実験的共同制作によるビールがリリースされています。。。と前置きはこの程度にして、去る4月の頭に「宮崎ひでじビール」と「福岡ハニー珈琲」、そして2社の間を繋いだ福岡市内にありますGastro Pub Alesのコラボレーションビールの仕込みが行われたのでそのご報告。
酒場で上述のような話をしていて始まった今回のプロジェクト、仕込んだビールは「コーヒーラガー」、ひでじビールは国内でも指折りのラガービールに強い醸造所、そしてハニー珈琲からは店主井崎克英が最も惚れ込んでいるケニアを。

珈琲を使ったビールは日本でも多く販売されていますが、殆どはコモデティクラスの原料や、深煎りにし苦みの要素として使用されたもの。今回はそれらとは指向を替え、「珈琲を苦みの成分としては使わない」と言う意識を共有し、如何にケニアの持つ爽やかなアシディティやカシスや熟したベリー、柑橘等のフレーバーをビールに添加するかという流れで進められていきました。

左:培養された酵母 右:コーヒーを投入する前の麦汁
使用したホップはザーツとノーザンブルワー、酵母はカリフォルニアラガー酵母を使用し、麦汁の仕込みではペールモルト、チョコレートモルト、ローストバーレイのブレンドに生の大麦を加えています。そしてあくまでも「ビール」を作るので珈琲の量はやや控えめ、合計4.5kgのケニア カングヌファクトリーを2段階に分けて投入しています。

麦汁の煮沸釜
煮沸された麦汁に珈琲を投入する井崎克英氏
熱交換器を通過しタンクへと移動していくビール
簡単に説明すれば麦汁で珈琲を抽出したのですが、まずは煮沸した麦汁に珈琲を加え、ワールプールに遷してから残りの珈琲を投入しました。タンクに移動して酵母を加えたら後は酵母様のみぞ知ると言った状態。

それから2ヶ月弱、予定より早く完成したビールを試飲しました。色々と不安はありましたが、ひとまず上手くいったと言える出来に全員が一安心。珈琲と麦芽、ホップのみですがこんなにフルーティになるとは皆が驚きでした。しばらくしたら、生樽、ボトル共に皆さんの前にお目見えするかもしれません、その際は是非手に取って頂けたらと思います。

福岡にお住まいの方、Gastro Pub Alesでイベント企画中との事ですのでお楽しみに。

ハニー珈琲
ひでじビール
Gastro Pub Ales

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